こんにちは。精神訪問看護の専門チームです。
小学生のお子さんが不登校になると、その本人だけでなくご家族、特にお父さんにとっても大きな負担と悩みがのしかかります。
不登校は単に学校に行かない問題ではなく、家庭内の環境や家族の心身の健康に影響を及ぼす複合的な課題です。
本記事では、不登校の子どもを抱えたご家族の苦しみや葛藤、
そして特にお父さんが直面する悩みや経済的問題に焦点をあて、精神訪問看護がどのようにサポートしているのかを詳しくご紹介します。
今まさに困っているご家族の方々、またそうした状況を支えたい専門家の方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。
1.小学生の不登校がもたらす家族への影響
小学生のお子さんの不登校は、学校という社会生活の場からの離脱を意味します。
子ども本人の心の状態や発達に加え、家庭内の空気も大きく変わることが多いです。
保護者の方々は「なぜうちの子だけ…」と自責の念にさいなまれたり、「どう対応すればいいかわからない」と戸惑ったりします。
さらに、お子さんが小さいために目が離せず、日中は常に見守りが必要な状況が続きます。
特にお父さんが仕事を辞めて家にいるケースでは、その精神的・身体的負担は計り知れません。
2.お父さんが仕事を辞めて子どもの面倒を見る背景と葛藤
小学生低学年の不登校の場合、保護者が付き添い・見守りをしながら子どもと過ごす時間が増えます。
お父さんが仕事を辞めて家庭に入るケースも少なくありません。
この選択は「子どもにしっかり向き合いたい」という深い愛情の表れですが、その一方で以下のような葛藤や問題も生まれます。
- 仕事を辞めたことでの収入減
家計への影響は大きく、ローンや生活費の支払いに不安を抱える家庭が多数です。 - 社会的孤立感
仕事を辞めることで外部との接点が減り、孤独感や自己肯定感の低下を感じることがあります。 - 精神的ストレス
「自分が仕事を辞めたせいで家計が苦しいのではないか」「仕事に復帰したいができない」といった不安が積み重なりやすいです。
3.お父さんの精神的サポートの必要性と現状
こうした状況下で、多くのお父さんが精神的な負担を抱えています。
ですが、男性が精神的な悩みを相談しづらい社会的背景や、支援の窓口の情報不足により、サポートが行き届かないケースも多いのが現状です。
私たちは専門機関の案内やカウンセリングの紹介を積極的に行っていますが、それだけでは不十分です。
日々の生活の中で気軽に話せる相手がいること、ご家族全体の支援体制が整っていることが、精神的負担の軽減には欠かせません。
4.ご家族全体を支える訪問看護の役割
精神訪問看護は、患者本人だけでなく、そのご家族にも寄り添います。
お父さんお一人で悩みを抱え込まず、家族全体の心身の健康を守ることを目標としています。
訪問看護の具体的なサポート例は以下の通りです。
- 定期訪問による話し相手や相談相手の提供
専門職だからこそできる心のケアを行います。 - 医療や福祉サービスの連携・調整
必要に応じて専門機関や行政サービスの紹介・調整を行い、家族の負担軽減を図ります。 - 生活リズムの調整やアドバイス
不登校児の生活リズム改善や家族の負担軽減に役立つ助言を行います。 - 家族間のコミュニケーション支援
家族間の話し合いや意思疎通を円滑にするための支援も行います。
5.経済的な不安と孤立感の問題
不登校の家庭では、金銭的な問題が大きなストレス源になることが多いです。
仕事を辞めたお父さんが再就職できない、オンラインの仕事も断られてしまうなどの事例が増えています。
また、親族など身内に頼れず、精神的にも経済的にも孤立するケースもあります。
そうした家庭にとって、地域の支援ネットワークや専門職の継続的な関わりは重要な支えとなります。
6.精神訪問看護による多角的サポートの重要性
訪問看護は、単なる医療的なケアにとどまらず、社会生活のサポートや家族支援、精神的ケアまで幅広く対応可能です。
たとえば、
- 経済的困難があれば生活保護や就労支援の相談機関につなぐ
- 精神的なストレスに対しては心理カウンセラーと連携して支援
- 子どもの不登校問題に関しては学校や教育委員会と連携し、最適な支援策を検討
など、複合的な問題に対し多面的に介入します。
7.無理せず、一歩ずつ前へ進むために
不登校の問題はすぐに解決するものではありません。
家族が少しずつ、無理なく前へ進んでいけるようサポートすることが私たちの使命です。
お父さんやご家族が「自分だけではない」「誰かが支えてくれている」と感じられることが、心の安定につながります。
8.まとめ
- 小学生の不登校は子どもだけでなく家族全体に大きな影響を及ぼす
- 特にお父さんは精神的・経済的な負担を抱えやすい
- 精神訪問看護はご家族全体に寄り添い、専門機関との橋渡しや生活支援を行う
- 経済的な不安や孤立感にも配慮し、地域ネットワークと連携しながら多角的に支援
- 無理せず一歩ずつ前進できる環境づくりが大切
もし現在、お子さんの不登校やご家族のことでお悩みでしたら、どうぞお気軽に私たちにご相談ください。あなたとご家族の心と暮らしを支え、共に歩んでいきます。
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